Fortitude60にBacklightをつける場合、LEDの選定の目安として3mm砲弾型(Vf=1.4V, 8mA)
と指定してあります。ここで指定してあるVfと電流値は設計上指定したVfとそこから計算した目安の電流値のため、LEDに関しては赤から青までどれでも光ると思います。電気的には全てのLEDがFETを通してVBUSで駆動させるため流れる電流値If
は、
If = (VBUS - Vf)/R
= (5 - 1.4)/470
= 0.00765...
≈ 8mA
ぐらいの気持ちです。
キースイッチは接点の足2ピンに加えて、PCBに固定するためのピンが1本または3本あり、合計で3ピンと5ピンのものが存在します。設計上5ピンのものが使えるように穴が空けてあるため、3ピンのものも使用できます。Fortitude60はプレートでもしっかりキースイッチが固定されるためどちらでもそんなに打鍵感は変わりません。お好きなのをどうぞ
Fortitude60はキツキツな設計と穴だらけのアクリルケースのため、無理な力を加えるとあっけなく割れます。かといって及び腰でやっても嵌らないのである程度頑張る必要があります。左右の同じ箇所のパーツは同一の部品のため、嵌らないときは左右で交換してみると良いでしょう。もし割れてしまった場合は@pekaso
まで連絡をください。ガンプラの部品よろしく個別に対応が出来るかもしれません。
MacBookなど最近のノートPCではType-Cコネクタのみのものが増えています。そんなPCでFortitude60を使いたい場合には、USB Type-Cコネクタ側にデバイスであることをPCに通知するためにCC1とCC2ピンを5.1kΩ抵抗でプルダウンしてください。
https://twitter.com/Pekaso/status/1019570268505698305
キーボードとして動作しない場合は即座にUSBケーブルを引っこ抜いてはんだ付けを確認しましょう。特にUSBの+5VとGNDがショートしてないか指す前にも十分に確認してください。最近のUSBポートはデバイスの充電にも利用されることから電源の安全回路は強くなっていますが全てにおいて守ってくれるわけではないので注意してください。テスターなどで確実に動くことが確認できれば良いですが、えいやで動作確認する場合にはUSBハブを間に挟むと高価なパソコンの身代わりになってくれるかもしれません。自己責任です。
Fortitude60は設計上左手側にUSBケーブルを繋いで使用することを想定しています。これに加えてハードウェア上の制約のため予め書き込んであるファームウェアには左手と右手を区別するデータが埋め込まれているため、右手側単体を接続してもキーボードとしては動作しません。
もし組み立て途中で右手だけ動作確認したい場合はUSBケーブルで接続した後裏側のリセットボタンを押すとMCUが書き込みモードになり、シリアルデバイスが出現してくることを確認してください。キーなどの動作確認をしたい場合は左手とTRRSで接続してから行ってください。
もし右手側にUSBを刺して使用する場合にはQMKのファームウェア側の改造が必要です。