背景(BG)に関して、スーファミは7つのモードが存在しています。
各モードは Mode0, Mode1, ... Mode7 と呼ばれ、モードごとに
- 利用できる背景レイヤの枚数と色数
- レンダリングの特性
が異なります。
モードの切り替えはBGMODEで設定します。
各モードが使える背景レイヤと色数
モード | BG1 | BG2 | BG3 | BG4 |
---|---|---|---|---|
Mode0 | 4 | 4 | 4 | 4 |
Mode1 | 16 | 16 | 4 | - |
Mode2 | 16 | 16 | - | - |
Mode3 | 256 | 16 | - | - |
Mode4 | 256 | 4 | - | - |
Mode5 | 16 | 4 | - | - |
Mode6 | 16 | - | - | - |
Mode7 | 256 | EXTBG | - | - |
基本となるBGモードです。
BG1,BG2,BG3,BG4 の全て利用可能で、タイルサイズも 8x8
か 16x16
から選択可能です。
特殊効果も、モザイク、ウィンドウ、ColorMath、インターレース(制限あり)、擬似512モードが利用可能です。
基本となるBGモードですが、どのBGも利用可能なのは4色だけなので、実際にゲームで使われることはあまりありませんでした。
最も使われているBGモードです。
Mode0 の特殊効果はすべてサポートしています。タイルサイズも 8x8
か 16x16
から選択可能です。
Mode0 との違いは、利用可能なBG数と、BGが使える色数です。
Mode2 はMode1とほとんど一緒ですが、Offset-per-Tile
が使える点が異なっています。
Offset-per-Tile
はBG3を使う機能なので、背景として使えるBGはMode1と違ってBG1とBG2のみです。
Mode1 からBG1の表現力を高めたBGモードが、Mode3です。
BG1は、256色利用可能になり、ダイレクトカラーモードに対応しました。しかし、Mode1 では使えていたBG3は使用不可能になりました。
Mode4 は Mode2 と Mode3 を組み合わせたようなBGモードです。
Mode2のOffset-per-Tile
とMode3のダイレクトカラーモードの両方を使えますが、BG2が使えるのが4色に減っています。
Offset-per-Tile
もMode2と違って、X方向かY方向のどちらかにしかスクロールできなくなりました。
Mode5の特徴は、擬似ではない512モード(真512モード)を利用可能なところです。
Mode6 は Mode2 と Mode5 を組み合わせたようなBGモードです。
Mode2 のOffset-per-Tile
と Mode5 の真512モードの両方を使えます。
ただし、BG1しか使えず、色数も16色までです。そのせいか、Mode6が使われているゲームは(要調査)ほとんど存在しないようです。
背景レイヤを行列変換可能な特殊モードで、スーパマリオカートやF-ZEROのように擬似3D表現をするときに利用されます。
Mode7では正確にはBG1の1つしか使えませんが、SETINI.6 のMode7拡張フラグをセットすると、BG2も使えるようになります。(このBG2のことをEXTBGと呼ぶこともある)
Mode7の詳細については 個別ページ を参照してください。