チャット対話の事前準備として、各チャット対話の条件設定をランダムに行った. 条件は以下4項目で、これら1式でシナリオ1件と数える. 各項目は制約に従い作成した.
番号 | 項目 | 制約 |
---|---|---|
(1) | チャットが行われる日付 | ランダムな日付とする |
(2) | 予約する日付 | (1)から3か月以内の日程で、日付もしくは月の上旬、中旬、下旬のいずれかとする |
(3) | エリア | 47都道府県、もしくは東北地方、関西地方、四国地方、九州地方のいずれかとする |
(4) | 人数 | 大人と子どもの人数を指定し、大人は1人以上、大人と子どもの合計は4人以内とする |
各対話につき1件のシナリオを作成し、計210件用意した.
対話の実施にあたり、カスタマー役35名とオペレータ役2名を選定した.参加者は全員、日本語母語話者で、Slack経験者とした.年齢・性別は考慮していない. またオペレータ役2名のうち、1名は観光業界での接客経験がある作業者で、もう1名には対話例や基本的な流れを教示した上で対話に参加するようにした.
計35名のカスタマー役に対して、2名のオペレータ役が分担分けをして対話を行った. カスタマーとオペレータのペア1組が、それぞれ6対話行った. 対話は計210件実施した. 実施にあたり、2役分のマニュアルを作成した. なお、対話中に誤字脱字が発見された場合には、投稿者本人がSlack上で修正したが,この修正は、修正ログの記録には残らない.