この章ではNode、NPM、Yarn、そして基本的なpackage.json
ファイルのセットアップを行います.
まず、バックエンドのJavaScriptとして使われるだけではなく、モダンなフロントエンドスタックを構築するためのツールとしても使われる、Nodeをインストールする必要があります。
macOSとWindowsバイナリ用ダウンロードページに行くか、Linuxディストリビューション用のpackage manager installations pageに行きます。
たとえば、UbuntuかDebian であれば、Nodeをインストールするために以下のコマンドを実行します。
curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_6.x | sudo -E bash -
sudo apt-get install -y nodejs
Node のバージョンは6.5.0以降であればどれでも構いません。
Nodeの標準パッケージマネージャー、npm
はNodeに付属しているため、別途インストールする必要はありません。
注意: Nodeがすでにインストールされている場合、nvm
(Node Version Manager) をインストールし、nvm
を使って最新のNodeをインストールしてください。
YarnはNPMよりも高速なもう一つのパッケージマネージャで、オフライン環境にも対応し、依存しているものをより期待通りに取得します。Yarnは2016年10月にリリースされて以来、パッケージマネージャの新たな選択肢としてJavaScriptコミュニティに急速に受け入れられつつあります。このチュートリアルではYarnを使っています。NPMを使いたい場合は、yarn add
やyarn add --dev
などのコマンドを、npm install --save
やnpm install --save-dev
などと読み替えてください。
-
インストール手順に従ってYarnをインストールします。
npm install -g yarn
やsudo npm install -g yarn
などでインストールすることもできます(そうです、YarnをインストールするのにNPMを使うのです。Internet ExplorerやSafariを使ってChromeをインストールするようなものですね!) -
新しい作業用フォルダを作り、
cd
で移動します。 -
yarn init
を実行し、質問に答えると(yarn init -y
で全ての質問をスキップできます)、package.json
ファイルが自動生成されます。 -
console.log('Hello world')
と書かれたindex.js
ファイルを作ります。 -
そのフォルダ内で
node .
と実行します(index.js
はNodeがカレントフォルダ内で探すデフォルトのファイル名です)。"Hello world"と表示されるはずです。
node .
でプログラムを実行させるのはやや低レベル寄りです。代わりにNPM/Yarnスクリプトを使ってコードを実行します。より複雑なプログラムを実行する場合でも、必ずyarn start
で実行できるようにするのは、適切な抽象化になっています。
package.json
内のscripts
オブジェクトに"start": "node ."
と追加します。
"scripts": {
"start": "node ."
}
package.json
は構文的に正しいJSONファイルでなければならないので、末尾のカンマを追加してはいけません。package.json
ファイルを手で編集する時はよく注意してください。
-
yarn start
と実行します。Hello world
と表示されるはずです。 -
.gitignore
を作り、以下の内容を追加します。
npm-debug.log
yarn-error.log
注意: 私が作ったpackage.json
ファイル内には、各章に対してtutorial-test
スクリプトがあります。このスクリプトはyarn && yarn start
で各章が正しく実行されることを私自身がテストするためのものです。他のプロジェクトに使う場合は、ここは削除しても構いません。
(原文: 1 - Node, NPM, Yarn, and package.json)
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