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1.0.0 |
配列 |
配列(array)は、メモリ上の連続した位置に保存された項目のコレクションです。配列は、型が同じであるオブジェクトのグループを保存するよう設計された、集約的なデータ構造であり、オブジェクトのシーケンスを保存したりアクセスしたりする場合に最も効率の高いデータ構造です。
要素の型がintegerの配列を1つ作成する:
mut ages := [18, 25, 37]
println(ages)
上の出力結果:
[18, 25, 37]
要素の型がstringaの配列を1つ作成する:
mut users := ['vbrazo', 'donnisnoni95', 'Delta456']
println(users)
上の出力結果:
['vbrazo', 'donnisnoni95', 'Delta456']
注意: どの要素もすべて同じ型でなければなりません。以下はコンパイルされません。
mut users := ['vbrazo', 'donnisnoni95', 'Delta456', 0]
上の出力結果:
~/main.v:2:43: bad array element type `int` instead of `string`
宣言で[]
に続けてデータ型を書くことで、空の配列を1つ作成できます。
mut names := []string
mut numbers := []int
mut users := ['vbrazo', 'donnisnoni95', 'Delta456']
println(users[0])
println(users[2])
println(users[1])
上の出力結果:
vbrazo
Delta456
donnisnoni95
<<
は、配列の末尾に値をひとつ追加する演算子です。
mut ages := [18]
ages << 47
println(ages)
上の出力結果:
[18, 47]
値の代わりに配列を追加することもできます。
mut ages := [18]
ages << [47, 49]
println(ages)
上の出力結果
[18, 47, 49]
.len
メソッドは配列の長さ(つまり要素の数)を返します。
mut names := ['Thiago', 'John']
println(names.len)
上の出力結果
2
in
は、要素が配列にあるかどうかをチェックします。
mut names := ['Thiago', 'Alex', 'Joe']
println('Vitor' in names)
println('Thiago' in names)
上の出力結果
false
true
Vでは配列を簡単にスライス(切り出し)できます。slice ()
メソッドを呼ばなくても、Vのデフォルトのスライシング機能だけで配列をスライスできます。
構文は配列[開始値..終了値]
のようになります。
animals := ['lion', 'goose', 'chicken', 'turkey', 'tiger']
poultry := animals[1..4]
println(poultry) // ["goose", "chicken", "turkey"]
スライスをインデックスの冒頭から開始したい場合、開始値に0
を置かずに配列[..終了値]
と書くことも、終了値に-1
を置かずに配列[開始値..]
と書くこともできます。
x := ['h', 'e', 'l', 'l', 'o']
y := x[..x.len-1]
z := x[1..]
println(y) // ['h', 'e', 'l', 'l']
println(z) // ['e', 'l', 'l', 'o']
- 要素をいくつか渡すと配列に保存して出力するVプログラムを書きましょう。
- 配列のn番目の値を読み取って逆順で表示するVプログラムを書きましょう。
- 配列のすべての要素の合計を求めるVプログラムを書きましょう。
- ある配列の要素を別の配列にコピーするVプログラムを書きましょう。
- 配列の中で重複している要素の個数を数えるVプログラムを書きましょう。