【アナウンス】バージョン0.16からエンジンのパスが変更されます

[Hiroshiba]

内容

バージョン0.16から、インストーラー版及びzip/tar版のVOICEVOXソフトウェアのエンジンのパスが変更されます。
アップデートは１月３１日を予定しています。

この変更により、一部Linux環境でキーボード入力が正常動作しなかった問題が修正されます。
一方で、エンジンを直接起動する周辺アプリに影響があると考えられるため、アナウンス・連絡用にissueを作成しました。
（VOICEVOXアプリの動作には影響ありません）

変更内容

• 変更前（～0.15）
  • VOICEVOX.exeと同じディレクトリ
• 変更後（0.16～）
  • VOICEVOX.exeと同じディレクトリにあるvv-engineディレクトリの下

例えばwindows版VOICEVOXをインストールした場合、今までだとこのようになっていましたが、

• %APPDATA%\Local\Programs\VOICEVOX\
  • VOICEVOX.exe
  • run.exe

このように変わります。

• %APPDATA%\Local\Programs\VOICEVOX\
  • VOICEVOX.exe
  • vv-engine
    • run.exe

開発者の方はこちらのdev版releaseで試すことができます。

旧バージョン・新バージョンに両対応する例

～0.15と0.16～に両対応するには、0.16仕様のエンジンファイルを探し、なければ0.15の仕様で探す方法があります。

windows版での擬似コードでの例：

# 0.16仕様のエンジンディレクトリ
engine_dir = HOME_PATH + "AppData\\Local\\Programs\\VOICEVOX\\vv-engine\\"

# エンジンファイルがない場合
if file_exist(engine_dir + "run.exe") != True:
  # 0.15仕様のエンジンディレクトリへ
  engine_dir = HOME_PATH + "AppData\\Local\\Programs\\VOICEVOX\\"

旧バージョンのエンジンパスを新バージョン用に変える例

保存していたエンジンパスをアップデートするには、エンジンファイルが見当たらない場合に、相対パスを用いて0.16仕様のエンジンパスを探す方法があります。

windows版での擬似コードでの例：

# 0.15仕様のエンジンパス
engine_path = HOME_PATH + "AppData\\Local\\Programs\\VOICEVOX\\run.exe"

# エンジンファイルがない場合
if file_exist(engine_path) != True:
  # 0.16仕様のエンジンパスに変えてみる
  engine_path = get_parent_dir(engine_path) + "vv-engine\\run.exe"
  # それでもファイルがなければエラー
  if file_exist(engine_path) != True:
    raise "エンジンファイルが見つかりませんでした"

その他

エンジンのパスが変わったことによるエディタへの影響は互換性含めて特にないはずです。

VOICEVOX系ソフトウェアを制作されている場合、エンジンが配置されるディレクトリvv-engineはビルドコードを書き換えれば変更可能です。
しかし周辺アプリがエンジンを探す際にどこを探せばよいかわからなくなるため、vv-engineに合わせておくのがおすすめです。
（vvは「VOICEVOX」ではなく「VOICEVOX系」を意図して名付けしています）

[Hiroshiba]

十分アナウンスできたと思うのでcloseします！