[Rust] macOS 向けの libcore.dylib の identification name を設定し直す

[PickledChair]

内容

macOS で cargo でビルドした libcore.dylib について、otool -D libcore.dylib で identification name を調べると

libcore.dylib:
/Users/runner/work/voicevox_core/voicevox_core/target/ターゲット名/release/deps/libcore.dylib

という、ビルド環境を反映した結果が返ってきます。これは自然ではないので修正します。

例えば libonnxruntime.1.11.1.dylib の場合、otool -D libonnxruntime.1.11.1.dylib で調べると

libonnxruntime.1.11.1.dylib:
@rpath/libonnxruntime.1.11.1.dylib

という結果となります。このように、配布する動的ライブラリの identification name は @rpath/ファイル名 とするのが良さそうなので、このように設定しなおす処理を追加しました。

関連 Issue

ref #128

[qwerty2501]

ここにあるようにCargo.tomlのrustflagsをmacos時に設定する方法だとだめですかね？
https://users.rust-lang.org/t/dynamic-libraries-and-prefer-dynamic-on-macos/18272/5

[Hiroshiba]

LGTM！

cargo buildの方の設定でこの操作をする方法があるかと思って調べたのですが、よくわかりませんでした･･･。

[qwerty2501]

[target.'cfg(target_os = "macos")']
rustflags = ["-C", "link-arg=-Wl,-rpath"]

こんな感じですかね

[PickledChair]

[target.'cfg(target_os = "macos")']
rustflags = ["-C", "link-arg=-Wl,-rpath"]

こんな感じですかね

試してみます！

[PickledChair]

ちょっと試してみたのですが、うまくいっていません……rustflagsについて詳しくないので変なことを書いているかもしれませんが、試したことを以下に並べます：

• Cargo.toml に先ほどの記述を追加: unused manifest key: target.cfg(target_os = "macos").rustflags という警告が出て効果がありませんでした
  • warning: unused manifest key: build rust-lang/cargo#4399 (comment) によると、manifest ファイル (Cargo.toml) にこれを書いても効果はなさそうで、.cargo/config.toml に書く内容ということでした
• voicevox_core/crates/voicevox_core ディレクトリに .cargo/config.toml を追加し、そこに記載：警告が出なくなりましたが、ビルド結果は変わりませんでした
• 記述内容を変更：今回の問題は rpath ではなく id name なので、rustflags = ["-C", "link-arg=-Wl,-rpath"] ではなくrustflags = ["-C", "link-arg=-Wl,-install_name,@rpath/libcore.dylib"] と記述してみた：これも効果なしでした

ということで私の知識ではちょっと難しそうでした……

[qwerty2501]

@PickledChair configファイルでしたね・・・。
これ以上調べてもあまり良い情報を見つけられなさそうですね

[qwerty2501]

LGTM