- Chavdai40%は、ちゃぶだいよんじゅっぱーせんと、と読みます
- 古き良きちゃぶ台をイメージしました
Chavdai40%は、以下の条件を満たすよう設計した自作キーボードです。
- 40%キーボード
- 価格が安い
- 組み立てが簡単
- 打鍵感が少し良い
- 見た目が少し良い
- 普通のキーキャップが使える ←重要
要は、安くてお手軽だけどある程度ユニークな小型キーボード、ということです。
Chavdai40%の組立例です。
赤色の丸がかわいいリメイクシートと、ピンク色のキーキャップを組み合わせると、とってもポップな色合いになります。
アクセントカラーの青色キーキャップが華を添えている感じですね。
リメイクシートとキーキャップセットは以下で購入可能です(2023年7月24日現在)
●リメイクシート(mtマスキングテープのウェブサイト)
https://shop.masking-tape.jp/products/detail.php?code=MTCARK005
●Tai-haoキーキャップ(遊舎工房ウェブサイト:品切れ中)
https://shop.yushakobo.jp/products/tai-hao-abs-cubic-miami-surf
検索すると、別のウェブサイトでしたら購入が可能となっております。
青色の三角がクールなリメイクシートと、青色黒色のキーキャップを組み合わせると、とっても引き締まった色合いになります。
GMKのキーキャップセットなので、スペースキーを分割できます。この写真ではスペースキーが打ちやすいように上下逆につけています。
リメイクシートは以下から購入可能です(2023年7月24日現在) キーキャップセットは今は購入できません。
●リメイクシート(mtマスキングテープのウェブサイト)
https://shop.masking-tape.jp/products/detail.php?id=50
Chavdai40%は、なにもしなければただの無地基板の自作キーボードですが、
なんと、マスキングテープやリメイクシートを別途ご用意いただくことで、
オリジナルのお好きな柄になり、とても愛着の持てる外見に仕上がります。
マスキングテープやリメイクシートは様々な場所で購入できますが、
私はカモ井加工紙様のmt:マスキングテープシリーズをお勧めします。
https://shop.masking-tape.jp
- 40%キーボードなのに、一般的なキーキャップセットが使える
- 40%キーボードって可愛いんですよね。でも、使えるキーキャップセットが少ない。
- そんな辛さを解消するため、Chavdai40%には一般的なキーボードのキーキャップセットが使えます。
- ただし、HHKB配列専用のキーキャップセットは使えません。
- もちろん、高価なGMK等のキーキャップセットも使える
- 一般的なキーキャップセットにはすべて対応しています。
- GMKというお高めなキーキャップセットをご用意すると、2個目の2.25Uシフトキーと2.75シフトキーを使ってスペースキーが分割できます。
- ※2個目の2.25Uシフトキーが入っていないキーキャップセットでは、2UサイズのBackSpaceキーを用いることも可能ですが、ちょっと隙間が開きます。
- ※JIS等の縦長Enterキーには対応していません
- ネジ締めは一切不要で、細かい電子部品のハンダ付けもありません
- キースイッチを本体にはんだ付けするだけで完成します
- あなた好みにデコレーション可能
- マスキングテープ・リメイクシート等で可愛く・格好良く彩れます
- QMKに対応しており、キーカスタマイズが可能
- USB-C端子採用。リバーシブルでケーブルが取り回しやすい
- しかもUSB-C端子は本体に実装済み!
- 搭載できるキースイッチの種類は、Cherry MX互換のキースイッチです
- スペースキーを分割するかしないかで、他に必要な部品が少し異なります
- あらかじめファームウェアを書き込んだ上で動作確認をしています
- Vialによるキーマップ変更に対応(2023年12月更新!) 対応ファームウェアは以下のページからダウンロードできます。
- 本体(2枚のPCBが接着されたもの) 1つ
- ゴム足 4つ ←これは一番最後に取り付けます
- 問い合わせ先が記載された紙 1枚 ←ご不明点ありましたらこちらへお願いいたします
※2023年8月以降にご購入されたキットは、白色の基板になります。
Chavdai40%の基板にはバージョンがあります。
2020年8月19日(水)〜2020年9月12日(土)の間にご購入された場合、バージョンはrev1です。
2020年9月13日(日)以降にご購入された場合、バージョンはrev2で、2020年版です。
2023年8月以降にご購入された場合、バージョンはrev2で、2023年版です。基板が白色なだけで、他はrev2 2020年版と全く同じです。
rev2(2020年版、2023年版の両方)は、パッケージのロゴに以下のようにrev2と記載してあります。
また、rev2は、基板のUSB-C端子の右側にrev2と記載してありますので合わせてご確認ください。
バージョンの違いにより、後述するファームウェアのバイナリファイルのバージョンが異なります。
twitter: dombrick45 https://twitter.com/dombrick45
はてなブログ: dvorak55 https://dvorak55.hatenadiary.jp
Chavdai40%では「分割スペースキー」と「長いスペースキー」のどちらを搭載するか、選べます。
まず、このどちらかを選んでください。
これにより、別途ご用意頂く部品の数が違います。
※一般的なキーキャップセットを使いたい場合は、長いスペースキー:42キーを選ぶのが良いです。
※一般的なキーキャップセットでも、Backspaceキー(サイズは2U)を分割スペースキーとして使うことは可能ですが、少し隙間が空きます。
- PCBマウントタイプのスタビライザー(2U) 4個
- PCBマウント(5ピン)のキースイッチ(MX互換) 44個
- キーキャップセット 1セット ※スペースキー分割のため2個目の2.25Uシフトキーと2.75シフトキーが必要です
- USB-C to USB-A ケーブル 1本
- PCBマウントタイプのスタビライザー(2U) 2個
- PCBマウントタイプのスタビライザー(6.25U) 1個
- PCBマウント(5ピン)のキースイッチ(MX互換) 42個
- キーキャップセット 1セット
- USB-C to USB-A ケーブル 1本
- マスキングテープ(幅50〜100mm) or リメイクシート ←本体の表面と裏面に貼るためのもの
- マスキングテープ(幅3mm) ←本体の側面に貼るためのもの
マスキングテープやリメイクシートは、カモ井加工紙のmtシリーズがお勧めですが、それ以外でも問題なく使用できます。
※テープやシートがあまりに分厚いとキースイッチを挿し込む際に不具合が発生する可能性があります。
- カッターマット ←硬い板などで代用可能
- カッター
- はんだごて(30ワット以上のもの)
- ハンダを拭くスポンジとはんだごて置き場
- ハンダ吸い取り器 もしくは ハンダ吸い取り線
- 鉛フリーではない普通のハンダ
- 完成写真を見て、どんなデコレーションをしようか悩む
- マスキングテープやリメイクシートを購入する
- 本体の表面(ちゃぶだいロゴのある方の面)にマスキングテープやリメイクシートを切り貼りする
- キースイッチを本体に挿す
- キースイッチを本体にはんだ付けする
- キーキャップとスタビライザーを取り付ける
- USBケーブルでPCにつなぎ、入力確認する
- デフォルト以外のキーマップに変更する場合、QMKを用いてキーマップを変更する
- キーマップが確定し、動作確認を完了する
- 本体の裏面にマスキングテープやリメイクシートを切り貼りする
- 必要に応じて、本体の側面にマスキングテープを切り貼りする
- ゴム足をつける
上記手順からデコレーションに関係する手順を飛ばすだけです。
- キースイッチを本体に挿す
- キースイッチを本体にはんだ付けする
- キーキャップとスタビライザーを取り付ける
- USBケーブルでPCにつなぎ、入力確認する
- デフォルト以外のキーマップに変更する場合、QMKを用いてキーマップを変更する
- キーマップが確定し、動作確認を完了する
- 本体の裏面にテープを貼り、部品の露出を回避する
- ゴム足をつける
頭の中で、どんなちゃぶ台にしようかをイメージします。
作者自身も、デコレーションは非常に悩みました。笑
注意点:Chavdai40%の基板サイズが 横幅:283mm、奥行き:92mmです。このサイズ以上のデコレーション用テープorシールが必要です。
カモ井加工紙のマスキングテープ・リメイクシートは丁度いい粘着力で、貼るのに失敗しても剥がす時に跡が残らず、オススメです。
※100円ショップ等で売っているデコレーション用シールも使うことができると思います。ただ、あまり分厚いシールを使うと、キースイッチを挿す時にきつくなってしまいますのでご注意ください。
こちらの面が表面です。(2023年版は、基板の色が白色です)
この組立手順では以下のリメイクシート(mtリメイクシート Kapitza SUN)を用います。
https://shop.masking-tape.jp/products/detail.php?id=49
ピンクの丸い模様がいい感じに可愛いですね。
※ マスキングテープを貼る場合は、幅100mmのマスキングテープだと楽です。何が楽かというと、1回貼れば終わるのが楽です。
基板の奥行きが92mmほどあるので、幅50mmのマスキングテープの場合には、2回に分けて貼る必要があり多少大変です。
リメイクシートはサイズが大きいので、剥離紙を剥がす前に基板サイズよりちょっと大きい程度に切り取ります。
赤い線のあたりで切り取ってください。
剥離紙を剥がして貼り付けますが、USB端子のところだけシートを切り取ります。
案外難しいかもですが、このように端子のところだけシートを切ってください。
その後、裏返してカッターで綺麗にはみ出したシートを切り取ります。
この時、USB端子のところだけ浮いてしまうので、段差のあるところで切ると良いです。
切り取った写真。
mtのリメイクシートは基板サイズに比べて大きいので、何回か失敗してもやり直しがききます。
次に、キースイッチを本体に挿していきます。
デコレーションしない場合は簡単に挿せると思います。
デコレーションする場合、以下のように光に透かして穴を確認します。
スペースキーの分割の有無によって、スペースキー周辺のキースイッチを搭載する場所が異なります。
穴を確認したところで、スイッチを挿していきます。
キースイッチの金属端子が曲がりやすいので、金属端子を先に挿してから全体を挿すようにすると良いです。
キースイッチによって多少挿しやすさが違いますが、普通に挿していくと、横から見てスイッチが浮いてしまいます。
これを解消するために、基板を平らな場所に置いて、上から押してあげます。スイッチが本体に刺さりきるまで、結構押します。
キースイッチと本体の間に隙間がなくなればOKです。
※もしどうしても最後までスイッチが入り切らない場合は、その状態でOKです。スイッチがきちんと本体に固定されれば問題はありません。
キースイッチを本体に挿したあと、基板を裏返します。
すると、このように基板からスイッチの端子が出ております。
スイッチの端子をすべてはんだ付けします。
既に実装されている部品をハンダこてで外してしまわないように、ご注意ください。
はんだ付けの際に、基板にレジンがついてしまうことがあります。
はんだ付けが終わったら、こういうレジンを基板からはがしてください。
レジンは少しこするだけではがれるはずです。
スタビライザーを取り付ける向きは、大きい穴の方に横棒がが来るようにします。
エンターキーのスタビライザーは、このような向きです。
スタビライザーもキースイッチと同様に、マスキングテープやリメイクシートを破るように基板に差し込みます。
大きい穴(横棒が付いている方)から挿し込み、奥まで挿したら、小さい穴を挿し込みます。
スタビライザーを挿し込む時、穴にかかっている両面テープが引っかかったり破れたりしますが、問題ありません。
この状態になったら、やっとキーキャップを取り付けます。
以下のように取り付けてみました。
44キーの場合は、以下のように取り付けてみました。
スイッチのはんだ付けがうまくいっているか、何かしら問題が発生していないかを確認するため、入力確認をします。
Chavdai40%は、デフォルトでQWERTY配列のキーマップが使えるようになっています。
USBケーブルでPCもしくはMacに繋いで、メモ帳を開いて、アルファベットやエンター等、入力がきちんとされるかを確認します。
まずは、以下をご確認してみてください。その後、私にお問い合わせください。お問い合わせ先はキットに同梱してあります。
- 特定のキーだけが入力できない場合 → そのスイッチのはんだ付けがうまくいっていない可能性があります
- 特定の列・行のキーだけ入力できない場合 → 基板の故障の可能性があります
- 全部のキーが入力できない場合 → USBケーブルが故障している可能性があります
- 特定のキーで強く押さないと入力ができない場合 → スイッチ内部の金属端子の接続不良の可能性があります
Chavdai40%はQMKに対応したキーボードですので、キーマップを変更することができます。
そのためにQMKというソフトウェアをダウンロードし、ご自分のPCやMacでプログラムを書き換えてコンパイルして、
完成したバイナリファイルをキーボードに書き込むという作業が必要となるのですが……
こちらで作成したキーマップを42キーと44キーそれぞれ3種類ご用意してあります。
※3種類のキーマップで、レイヤーキーを押したときのキーは共通です。
42キー
44キー
以下の場所からバイナリファイルをダウンロードできます。
https://github.com/dvorak55/chavdai40/tree/master/hex/rev1
https://github.com/dvorak55/chavdai40/tree/master/hex/rev2
基本的にQWERTY配列のファイルをお使いになると思いますが、作者が使っているDvorak配列や、素晴らしいEucalyn配列も作りました。
QMK Configuratorというツールを使うと、簡単にプログラムをコンパイルしてバイナリファイルをダウンロードすることができます。
↓
rev1の場合のURL
https://config.qmk.fm/#/chavdai40/rev1/LAYOUT_44key
rev2の場合のURL
https://config.qmk.fm/#/chavdai40/rev2/LAYOUT_44key
chavdai40/rev1と、chavdai40/rev2の選択肢があります。
2020年9月12日(土)以前にご購入された場合はバージョンがrev1ですので、rev1の方をご利用ください。
2020年9月13日(日)以降にご購入された場合(パッケージのロゴ、USB端子右側にrev2と記載されているものは)、rev2の方をご利用ください。
↓
https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases
このツールを使う時、Chavdai40%をDFUモードで起動しなければなりません。
PCとChavdai40%をUSBケーブルで接続した状態で、以下の画像のように、本体中央に近いボタンを押しながら、本体端に近いボタンを押して離します。 すると、QMK ToolboxにDFUモードとして認識されます。
この2種類のツールの使い方は、
サリチル酸氏(自キー界の導師のようなすごい人)のウェブサイトにわかりやすく掲載されておりますので、
ぜひご覧になってください。(私は自ら説明することを放棄する悪い人間)
https://salicylic-acid3.hatenablog.com/entry/qmk-configurator
https://salicylic-acid3.hatenablog.com/entry/qmk-toolbox
作者が確認しておらず申し訳ないのですが、Linux環境でバイナリファイルを書き込む方法があり、それをまとめて記事にしてくださっている方がおります。
Linuxでバイナリファイルを書き込む方は、こちらの記事を見てバイナリの書き込みをお願いいたします。
<<< 自作キーボード(chavdai40)を作ったお話。 >>>
https://qiita.com/_Shallot_/items/7171c74293b880f7b078
Chavdai40%が採用しているCPUのメモリが少ないため機能制限がありますが、Vialに対応したファームウェアを作成できました。
以下のウェブサイト(私のウェブサイト)にVial対応ファームウェアを置いておきます。
このファームウェアを書き込むことで、Vialでわかりやすくキーマップを変更することができます。
https://t-miyajima.jp/chavdai40/vial.html
想定通りのキーが入力できるようになれば、入力機器としてはきちんと使えるようになりました。
デコレーションしない場合、本体の裏面に部品が露出しています。
そのままだと部品が引っかかったりして故障の原因になるため、本体の裏面に何かしらのテープや紙を貼ってください。
Chavdai40%の包装紙を基板サイズに切り取って、両面テープで裏面に貼り付けるのが一番簡単だと思います。
デコレーションしている場合、もう少しだけ僕たちのChavdai40%作りは続くんじゃよ!
はんだ付けが完了しているため、裏面にもマスキングテープまたはリメイクシートを貼ります。
Chavdai40%は本体の裏面に部品が露出しているため、これを貼らないと部品が引っかかったりして故障の原因になります。
貼る要領は表面と同じです。
側面のデコレーションには、幅3mm(!)のマスキングテープを使います。
このように、側面に貼り付けます。
※下の写真では裏面にリメイクシートを貼る前に側面を貼っていますが、側面を貼るのは一番最後にするのがベストです。
最後に、本体の裏面にゴム足を付けてください。
付ける場所はある程度自由ですが、以下の写真のように、四隅より少し内側にするのが良いと思います。
ただし、キーを押す力がすごく強い場合、打鍵時に本体がたわんで机に付いてしまう可能性もあります。
もしそのような状態になったら、ゴム足をもう少し内側につけると改善されます。
※なるべくそうならないように基板が上に反るように設計しております。