ePOS領収書印刷システム

概要

このシステムは、EPSONのePOSプリンターを使用して領収書を印刷し、その内容をGoogle Cloud Storageに保存するウェブアプリケーションです。

主な機能：

• Google認証によるセキュアなログイン
• 許可されたメールアドレスのみアクセス可能
• 領収書の印刷と保存
• 印刷された領収書のオンライン確認機能
• QRコードによる領収書の共有

システム要件

• Node.js 22.11.0以上
• EPSONのePOS対応プリンター
• Google Cloud Platform アカウント
• Firebase プロジェクト

インストール

大まかな流れ:

1. firebaseを作成
2. firebaseでAuthenticatorを有効化
3. firebaseのサービスアカウントのメールアドレスが発行されるため、 そのメールアドレスを使ってStorage Cloudバケットに読書権限を付与する。
4. config.jsonを頑張って書き込む
5. Access-Control-Allow-Originや、CORSを任意で書き換える
6. Google Cloud Secret-Managerにconfig.jsonを添付する。
7. Cloud Runにビルドしたdockerコンテナを積載し、/app/configにシークレットをマウントさせる。
8. デプロイ

詳細な手順:

1. 設定ファイルの準備:

   • config/config.json.temp を config/config.json にコピー
   • 必要な設定を行う:

     {
       "protocol": "https",
       "printerIP": "xxx.xxx.xxx.xxx",
       "devid": "local_printer",
       "phone": "xxx-xxxx-xxxx",
       "address": "東京都...",
       "issuerName": "株式会社...",
       "bucketName": "your-bucket-name",
       "firebaseApiKey": "your-api-key",
       "firebaseAuthDomain": "your-project-id.firebaseapp.com",
       "firebaseProjectId": "your-project-id",
       "allowedEmails": ["example@domain.com"]
     }

2. Firebase認証の設定:

   • Firebaseコンソールでサービスアカウントキーを取得
   • config/firebase-service-account-key.jsonとして保存
   • cloud run の場合はjsonは不要。サービスアカウントの指定を行うこと。

使用方法

1. サーバーの起動:

npm start

2. ブラウザでアクセス:

   • 開発環境: http://localhost:8080
   • 本番環境: 設定したドメイン

3. 操作手順:

   • Googleアカウントでログイン
   • 金額を入力（0-20,000円）
   • 「印刷」ボタンをクリック

ストレージセキュリティ

• Google Cloud Storageのバケットアクセス権限の確認
• 保存データの暗号化状態の確認
• 古いデータの自動削除ポリシーの確認

推奨される定期的なセキュリティチェック項目

1. 依存パッケージの脆弱性スキャン

npm run security-full

2. コードの静的解析

npm install -g eslint
eslint .

技術仕様

フロントエンド

• HTML/CSS/JavaScript
• Firebase Authentication SDK

バックエンド

• Express.js
• Firebase Admin SDK
• Google Cloud Storage
• EPSONのePOS SDK

データストレージ

• Google Cloud Storage（領収書データ）
• Firebaseセッション管理

環境変数

• PORT: サーバーポート（デフォルト: 8080）

トラブルシューティング

1. プリンター接続エラー:

   • プリンターのIPアドレスを確認
   • ネットワーク接続を確認
   • ファイアウォール設定を確認

2. 認証エラー:

   • Firebaseの設定を確認
   • 許可メールアドレスリストを確認