Windows標準の音声合成機能の音声としてVOICEVOXが追加ができます。
SAPI5対応のアプリケーションから使用することができます。
現在、古い方の音声合成機能に対応しています。コントロールパネル→音声認識→音声合成 で表示される音声認識のプロパティ画面の音声の選択ドロップダウンに追加されます。
新しい方の、設定アプリ→時刻と言語→音声認識→音声→音声を選択するドロップダウンには表示されません。
したがって、新しい方の音声合成機能しか対応していないアプリには対応していません。
コントロールパネルはOSのbit数と同じで64bitアプリなので、64bit版の情報が表示され、32bit版の情報は表示されません。 32bit版のみをインストールすると、コントロールパネルには表示されませんが、棒読みちゃん等の32bitアプリには表示されます。
32bit版は、棒読みちゃんでテストしています。
64bit版は、やります!アンコちゃんでテストしています。
右側にある Releases をクリックするか、ここをクリックしてリリースページに行きダウンロードしてください。
setup.exeを起動し、インストールしてください。
32bit版と64bit版が存在します。使用したいアプリケーションに応じて選択してください。
両方インストールすることもできます。その場合、同じ場所にインストールしないでください。
インストール場所の初期値は「c:\SAPIForVOICEVOX(32or64)」になっています。
「C:\Program Files (x86)」へインストールしないでください。何故か正常にインストールできません。
Cドライブ以外にインストールすると動作しない可能性があります。他にも正常にインストールできない場所があるかもしれません。棒読みちゃん等で「クラスが登録されていません」というエラーが発生した場合、インストール場所を初期値にして再インストールしてください。
利用には、「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」の2019が必要です。
インストールされていない場合、以下のリンクからダウンロードしインストールしてください。32bit版は「x86」、64bit版は「x64」をそれぞれインストールしてください。
Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード
VOICEVOX本体が必要です。VOICEVOX公式ホームページ
VOICEVOXエンジンの自動起動機能は実装していないので、あらかじめVOICEVOXを起動しておいてください。
Windows Defender にウイルスとして検知されてしまうと報告をうけています。
当ソフトには、ウイルスは含まれていませんので、誤検知です。
ソースコードを公開しているので、そこから判断していただくと幸いです。
ちなみに、ウイルスバスターでは、「脅威無し」の判定でした。
アンインストールは、Windowsの「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」からアンインストールができます。
アンインストールを実行しても、設定を保存したxmlファイルが削除されずに残ります。
不要な場合は、手動で削除をしてください。
スタイル登録ツールの「ポート変更機能」を使用して、VOICEVOX派生アプリのキャラクターを登録できます。VOICEVOXエディタのマルチエンジン機能に追加できるものであれば、使えるはずです。動作確認を取れているアプリは、ポート番号を登録しているので、リストから選択するだけでキャラクターの読み込みができます。
- VOICEVOX Nemo
- COEIROINK (v.1.x.x系統)
- LMROID
- SHAREVOX
- ITVOICE
- COEIROINK v2(bridge使用)
- AivisSpeech
スタイル登録ツールのポート変更ボタンを押します。ポート変更ボタンの場所は、以下の通りです。
ポート変更ボタンを押すと、ポートの変更画面が出ます。アプリ名とポート番号を入力し、OKボタン押してください。
プリセットから、動作確認の取れているアプリを選択することができます。
COEIROINKは、V2になってからAPIが変更され、VOICEVOXと異なるものになりました。COEIROINK V2は非対応です。
非公式に、VOICEVOXのマルチエンジン機能でCOEIROINKv2を呼び出すプラグインを「Nanashi.」さんが作成されています。
COEIROINK v2 bridge
このプラグイン経由で使えるようになるかもしれません。ポートは、vvppファイルの拡張子をzipに変更し展開後、「engine_manifest.json」をメモ帳等のテキストエディタで開き、「port」の欄を確認してください。
新キャラが追加された場合、「スタイル登録ツール」を使用して登録することで使えるようになります。
起動中のVOICEVOXからキャラクター情報を取得するので、SAPI For VOICEVOXの更新をする必要はありません。
「スタイル登録ツール」は、スタートメニューのすべてのアプリにあります。
1.2.0から、スタイル登録ツールを追加しました。インストールの最後に自動で起動します。
左のリストがVOICEVOXから取得したキャラクター情報です。右のリストがSAPIのリストです。
「追加」ボタンを押すと、VOICEVOX側リストで選択されている項目がSAPI側リストへ追加されます。
「削除」ボタンを押すと、SAPI側リストで選択されている項目が削除されます。
「すべて追加」「すべて削除」は選択の有無に関わらず、すべて追加または削除されます。
「OK」ボタンを押すことで、SAPI側リストの内容が登録されます。「OK」ボタンを押すまで登録は実行されません。
キャラ・スタイル情報は、32bit版と64bit版でそれぞれ別に登録されます。
設定画面同様に、スタートメニューの全てのアプリに追加されます。
バージョン1.1.0から設定画面を追加しました。
インストールすると、スタートメニューの全てのアプリに追加されます。
この画面で、音声のパラメータ等を調節できます。
設定内容は、32bit版と64bit版でそれぞれ別に保存されます。
読み上げる文によっては、エンジンエラーになる場合があります。
読み上げ途中でエンジンエラーになった場合、その文は読み上げられずに代わりに「エンジンエラーです。」と音声が流れます。その後も文が続く場合で、正常に読み上げができた場合は読み上げが続きます。
エラー音声を流したくない場合は、「エンジンエラーを通知する。」チェックボックスをオフにしてください。そうすることで、エンジンエラーをスキップすることができます。
エンジンエラーを通知する例
読み上げ文字列
「こけこっこ。あっ。こけこっこ。」
読み上げ音声
「こけこっこ。エンジンエラーです。こけこっこ。」
エンジンエラーを通知しない例
読み上げ文字列
「こけこっこ。あっ。こけこっこ。」
読み上げ音声
「こけこっこ。こけこっこ。」
N Airで使用する場合、「SAPIイベントを使用する」のチェックをオフにして使用してください。
通常は、オンのままで問題無いはずです。
バージョン1.1.1から英語辞書を搭載しました。
辞書の大元は、
The CMU Pronouncing Dictionary(http://www.speech.cs.cmu.edu/cgi-bin/cmudict)
を使用しています。
これを、「モリカトロン開発ブログ」の「英語をカタカナ表記に変換してみる(https://tech.morikatron.ai/entry/2020/05/25/100000 )」
という記事に載っているコードを使用し、発音記号からカタカナへ変換しています。
実際にどのように置換されるかは、shigobu/EnglishKanaDictionaryのテストアプリで確認するのが簡単かと思います。
エラー音声には、VOICEVOXの「四国めたん」の音声を使用しています。
エラー発生時には、予めVOICEVOXを使用し保存していたwavファイルを再生して、通知を行っています。
- 「クラスが登録されていません」 というエラーが表示されて、読み上げされない
インストール場所によっては、正常にインストールが完了しない場合があります。インストール場所をデフォルトにして再インストールを行ってください。
- Windows Defender にウイルスとして検知されてしまう
当ソフトには、ウイルスは含まれていませんので、誤検知です。 ソースコードを公開しているので、そこから判断していただくと幸いです。 ちなみに、ウイルスバスターでは、「脅威無し」の判定でした。
このアプリのライセンスは、「MIT License」です。
また、VOICEVOX本体及び各音声ライブラリの利用規約にも従ってください。
VOICEVOX利用規約
ずんだもん、四国めたん音源利用規約
春日部つむぎ利用規約
波音リツ利用規約
雨晴はう利用規約
Microsoft Visual Studio Community 2019
C#・C++
ソリューションを開き、ビルドを実行します。
自動でCOMとして登録されます。SAPIに必要なレジストリの登録も自動で実行されます。
インストーラプロジェクトを追加したので、ビルド時にレジストリ登録する機能はオフにしました。
インストーラプロジェクトは自動でビルドされません。ソリューションエクスプローラーからSetupを右クリックしてビルドを選択し、ビルドしてください。
同じく、Setupを右クリックしてインストールを選択すると、インストールができます。
インストーラのビルドには、「Microsoft Visual Studio Installer Projects」の拡張機能が必要です。
Visual Studioの「ツール」→「拡張機能」からインストールしてください。
依存ライブラリは、NuGetで取得します。
参照できない場合は、「NuGetパッケージの復元」を実行してください。
このプロジェクトは、Actionsを使用してビルドの自動化を行っています。
フォークしたリポジトリでビルドを行う場合は、Actionsを有効にして「Actions」の「Build and Create Installer」を実行してください。「devenv.com」を使用している関係で、ビルドに10分程度かかります。ビルドで生成されたものは、「Artifacts」からダウンロードできます。
SAPIForVOICEVOX:本体
SAPIGetStaticValueLib:必要な定数を取得するc++のライブラリ
SFVvCommon:C#で使用する共通ライブラリ
Setting:設定アプリ
Setup:32bitインストーラ
Setup64:64bitインストーラ
SetupCustomActions:インストーラのカスタムアクション
StyleRegistrationTool:スタイル登録ツール