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Configuration
KVSのコンパイルおよびインストールを行う前に各OSに応じて環境変数KVS_DIR
を設定しておく必要があります。コンパイルされたライブラリファイルおよびヘッダファイルはKVS_DIR
で指定されるディレクトリにインストール(コピー)されます。また、いくつかのKVSコマンドラインアプリケーションがKVS_DIR
で指定されるディレクトリ下のbinにインストールされるため、そのディレクトリを環境変数PATH
に追加しておく必要があります。また、KVSを使った可視化システムの開発にはGLUTが必要となりますが、それを独自にインストールした場合やパスが設定されていないディレクトリにインストールした場合には、環境変数KVS_GLUT_DIR
を使ってそのパスを指定することができます。GLEWについてもGLUTと同様に環境変数KVS_GLEW_DIR
を使ってインストールディレクトリを指定することができます。以下に、環境変数の設定について例を示します。
Windowsの場合は、システムのプロパティから設定することができます。ここでは、「C:\kvs」にインストールすることを想定しています。環境変数に以下の変数と値を追加してください。混乱をさけるため、KVS_DIR
で指定するフォルダは、KVSのソースコードを展開するフォルダとは別のフォルダを指定してください。
変数 | 値 |
---|---|
KVS_DIR | C:\kvs |
PATH | %PATH%;%KVS_DIR%\bin |
- 「PATH」ではなく「Path」となっている場合がある。
- 「システム環境変数」ではなく「ユーザ環境変数」に設定する。
- 「編集...」ボタンを押して追加する場合は、環境変数の編集パネルから「新規」をクリックまたは空行をクリックし「%KVS_DIR%\bin」を追加する。
GLUTおよびGLEWが、それぞれ、「C:\glut」および「C:\glew」にインストールされていることを想定して、以下のようにして環境変数KVS_GLUT_DIR
とKVS_GLEW_DIR
を指定することができます。ただし、それぞれのフォルダの直下には、include/GLおよびlibという名前のフォルダが存在し、それぞれフォルダにインクルードファイルとライブラリファイルが置かれていることを前提とします。指定の手順に従いGLUTおよびGLEWをインストールした場合(パスがあらかじめ設定されているフォルダにインストールされている場合)は、これらの環境変数を設定する必要はありません。
変数 | 値 |
---|---|
KVS_GLUT_DIR | C:\glut |
KVS_GLEW_DIR | C:\glew |
- Windows XPの場合
「コントロールパネル」から「システム」を選択し、表示される「システムのプロパティ」ウィンドウ内の「詳細設定」タブにある「環境変数」ボタンをクリックして追加します。
- Windows 7の場合
「コントロールパネル」から「システム」を選択し、表示されるウィンドウの「システムの詳細設定」をクリックすると「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。後は、Windows XPの場合と同様に環境変数を追加することができます。
- Windows 8/8.1の場合
「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」を選択し、表示されるウィンドウの「システム」を選択します。そして、表示される項目から「システムの詳細設定」をクリックすると「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。後は、Windows XPの場合と同様に環境変数を追加することができます。
- Windows 10の場合
「コントロールパネル」から「システム」を選択し、表示されるウィンドウの「システムの詳細設定」をクリックすると「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。後は、Windows XPの場合と同様に環境変数を追加することができます。デスクトップの左下のWindowsボタンを右クリックし、表示される項目から「システム」を選択することも可能です。
- Windows 11の場合
スタートメニューから「設定」を選択し、表示されるウィンドウの「システム」をクリックし表示される項目から「バージョン情報」ボタンを押します。そして、下にスクロールして「システムの詳細設定」を押すと「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。後は、Windows XPの場合と同様に環境変数を追加することができます。
Linux/Mac OS Xの場合は、以下のように環境変数を設定することができます。ここでは、ホームディレクトリ直下のlocalという名前のディレクトリ(「∼/local/kvs」)にインストールすることを想定しています。bashを利用している場合は、以下を「∼/.bash_profile」に記述します。その他のシェルについては、その規則に従い適切に設定してください。混乱をさけるため、KVS_DIR
で指定するディレクトリは、KVSのソースコードを展開するディレクトリとは別のディレクトリを指定してください。
export KVS_DIR=~/local/kvs
export PATH=$KVS_DIR/bin:$PATH
GLUTおよびGLEWが、それぞれ、「/usr/local/glut」および「/usr/local/glew」にインストールされていることを想定して、以下のようにして環境変数KVS_GLUT_DIR
とKVS_GLEW_DIR
を指定することができます。ただし、それぞれのフォルダの直下には、include/GLおよびlibという名前のフォルダが存在し、それぞれフォルダにインクルードファイルとライブラリファイルが置かれていることを前提とします。パスがあらかじめ設定されているフォルダにインストールされている場合は、これらの環境変数を設定する必要はありません。
export KVS_GLUT_DIR=/usr/local/glut
export KVS_GLEW_DIR=/usr/local/glew
Mac環境で、Homebrewを使ってGLEWをインストール(ディフォルト設定)した場合、以下のようにしてKVS_GLEW_DIR
を設定してください。
export KVS_GLEW_DIR=/usr/local
設定した環境変数を有効にしたい場合は、ターミナルを新たに開いて以後の処理を進めてください。すでにターミナルを開いている場合は、以下ようにしてsourceコマンドを実行することで、設定した環境変数をすぐに有効にすることができます。
> source ~/.bashrc
現在開いているターミナルに対して、一時的にパスを設定したい場合やパスを変更したい場合には、そのターミナル上でexportコマンドを実行してください。