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SupportLibrary

Naohisa Sakamoto edited this page Apr 15, 2020 · 5 revisions

1.3 サポートライブラリ

KVSではいくつかの外部ライブラリをサポートしています。設定ファイル(kvs.conf)の対応するフラグを有効化し(0を1にする)コンパイルすることで、プログラム開発においてその機能を利用することができます。

1.3.1 ライブラリ

現在、KVSがサポートする外部ライブラリは以下のとおりです。ただし、利用するライブラリはあらかじめインストールしておく必要があります。

ライブラリ名 フラグ名 説明
OpenGL KVS_ENABLE_OPENGL OpenGLを有効化するフラグ(デフォルト:有効)。OpenGLを使った描画機能を利用しない場合は、無効にしてKVSをコンパイルすることが可能。
GLU KVS_ENABLE_GLU GLU(OpenGL Utility Library)を有効化するフラグ(デフォルト:有効)。GLU関数を利用しない場合は、無効にしても構わない。
GLEW KVS_ENABLE_GLEW GLEW(OpenGL Extension Wrangler Library)を有効化するフラグ(デフォルト:無効)。Windows環境でOpenGL機能を利用する場合、有効化する必要がある。
OpenMP KVS_ENABLE_OPENMP OpenMP機能を有効化するフラグ(デフォルト:無効)。有効化する場合、OpenMPをサポートするコンパイラを利用する必要がある。
(非推奨機能) KVS_ENABLE_DEPRECATED 非推奨機能を有効化するフラグ(デフォルト:無効)。有効化すると、将来削除される可能性のある関数やクラスを一時的に有効にすることができる。
CUDA KVS_SUPPORT_CUDA CUDAサポートクラスを追加するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、CUDA APIを使ってGPU高速化機能を実装することが可能となる。
GLUT KVS_SUPPORT_GLUT GLUTサポートクラスを追加するフラグ(デフォルト:有効)。
OpenCV KVS_SUPPORT_OPENCV OpenCVサポートクラスを追加するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、OpenCV APIを使って、コンピュータビジョン機能を実装することが可能となる。OpenCV4には未対応。
Qt KVS_SUPPORT_QT Qtサポートクラスを追加するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、Qt APIを使って、GUIアプリケーションを開発することが可能となる。
Python KVS_SUPPORT_PYTHON Pythonサポートクラスを追加するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、C++コードからPythonコードを実行する機能が利用可能になる。
EGL KVS_ENABLE_EGL EGL(OpenGL ESのコア機能)を有効化するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、GPUを使ったオフスクリーンレンダリング機能が利用可能になる。
OSMesa KVS_ENABLE_OSMESA OSMesa(OpenGLのソフトウェア実装)を有効化するフラグ(デフォルト:無効)。有効にすると、OpenGLコマンドをCPU上で実行するオフスクリーンレンダリング機能が利用可能になる。

1.3.2 設定例

GLUTおよびGLEWを事前にインストールしている場合のkvs.confの設定例を以下に示します。KVS_SUPPORT_GLUTが1となっていることを確認してください。Windows環境の場合は、KVS_SUPPORT_GLEWも1になっていることを確認してください。また、これらの他にOpenGLを利用するので、KVS_ENABLE_OPENGLおよびKVS_ENABLE_GLUも1となっていることを確認してください。KVS_ENABLE_GLUについては0(無効)になっていてもKVSをコンパイルすることは可能ですが、ユーザプログラム内でGLU関数を使っている場合は、1(有効)にしてください。KVS_ENABLE_OPENGLを0(無効)にした場合は、KVS_ENABLE_GLU, KVS_ENABLE_GLEW, KVS_SUPPORT_GLUTは、内部で自動的に無効化されます。

KVS_ENABLE_OPENGL     = 1 ※1になっていることを確認
KVS_ENABLE_GLU        = 1 ※1になっていることを確認
KVS_ENABLE_GLEW       = 0 ※Windows環境の場合は有効(1)にする
KVS_ENABLE_OPENMP     = 0
KVS_ENABLE_DEPRECATED = 0

KVS_SUPPORT_CUDA      = 0
KVS_SUPPORT_GLUT      = 1 ※1になっていることを確認
KVS_SUPPORT_OPENCV    = 0
KVS_SUPPORT_QT        = 0
KVS_SUPPORT_PYTHON    = 0
KVS_SUPPORT_EGL       = 0
KVS_SUPPORT_OSMESA    = 0
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